あまえないでよっ!!喝!!  最終話「終わらないでよっ!!」

結論から言って、なかなか面白かったです。
作品全体として、コメディとシリアスの比重の置き方がいい線いってたと思う。コメディとコメディの合間にも重くならない程度に心情的な伏線を張り巡らせて、ギャグばっかだったという読後感を与えるくせに最後には「なんかイイ話だった」と思わせてしまう。まさにコメディとシリアスとエロのパーフェクトハーモニー!!
それと「あまえないでよっ!!」のタイトルどおり、逸剛が家族同然の愛情とか、安直な快楽とか、目の前のイージーな幸せとか、そういう状況にあまえない人間に成長していく様は主軸だけにしっかり描かれていたし、なかなか最後は感慨深かったです。
この手の作品にはあんま難しい理屈こねたくないので、あとは軽い感想をば。
12話中3話がメインという破格の待遇を受けた陽(ひなた)な訳ですが、スタッフの罠にまんまとはめられた結果、一番ツボでした。別に無口無表情キャラに属性とか無いんだけどなぁ、あれっ、おっかしいなぁ。もしかしたらサークルで地位を築くために適当に言ってたロリだって発言もまんざら嘘ではないのかも知れんな。芸人気質と、健気さと、精神的に独立していく様が親心みたいなものをくすぐります。もしかしたらこれがY野の言ってた「子どもが欲しくなる理由」なのかもしれん。第6話があまりにも健気すぎです。観れば分かります。
一希の投入は一期めで停滞しがちだったラブの部分とエロの部分を活性化させるいい刺激になっていたと思います。二期シリーズの成功はひとえに彼女の存在故です。私誤解してたんですが、一希の行動は全部逸剛の力欲しさ故かと思っていたら、自分の人生の希望を唯一逸剛に見出そうとしていたんですね。一途です。「一希」とはよく言ったものだ。
あとはー…これ観て中原麻衣が大好きになりました。「知らない」の台詞があまりにもツンデレすぎです。聞けばわかります。


とまぁ、こんな感じですが、これが終わるのかと思うとなんか寂しいですね。