映画の感想(1年半ぶり2回目)

最近映画館とかテレビで観た映画の感想。ネタバレはしないよう極力配慮する。

 ■天気の子

65点。君の名は。が健全な高校生たちが奮闘する話なら、今作は不健全というか、インモラルな雰囲気が強い。そのへん好みが分かれそうだな~と思う。

個人的には健全な雰囲気の物語の方が好みだから、天気の子より君の名は。派。

アウトロー故、大人から(本質的な部分は)助けてもらえないからこそ、困窮する子供同士が相互扶助で生きてかなきゃいけないとか、そういう状況を健気と思うか独りよがりと思うかで感想は大分変わりそう。

とある場面で、大人が子供の我儘を止めようとするんだけど、その止めようとする大人に対して、別の大人が本気で怒るところがあって、そこはホント好き。子供の我儘が倫理とか法律を超えた部分で“正しい”とき、世間体やら社会的地位とかかなぐり捨てて、子供の代わりに大人が激昂できるのは、凄くカッコいい。

あと、映像と音楽はアニメ映画では最高レベルだと思われますよ。自分は帰ってからすぐにサントラポチりました。

■名探偵ピカチュウ

60点。ハリウッドのCG技術で、現実世界にポケモンが溶け込んで生活している様子を観れるだけでも価値がある。

話はよくあるハリウッド映画。スパッと伏線回収して、みんなハッピー爽やかにエンディング。良くも悪くも何も残らない。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

70点。結構衝撃的な展開が多くて飽きなかった。メインヒロインがああなってしまうのは、原作知らない身からしたら、不可逆的故にかなりインパクトがあった。

あと、登場人物全員善人の優しい世界なのは居心地の良さを感じた。

それと、ラストはかなり好み。自分が物語で大嫌いなラストは、適当な感じの奇跡が特に努力したわけでもないのに起きて、今までの不幸が帳消し、みんなハッピーってやつ。いわゆる精霊会議

逆に好きなのがまどかマギカみたいに、奇跡の代償に自身が概念となって忘れ去られるとか、代償が釣り合ってるやつ。あるいは仮面ライダーブレイドの最終回。

今作は奇跡を起こす代償が明確であり、かつその顛末がロマンチックかつ納得できる。

フレームアームズ・ガール

20点。テレビシリーズは好きだったが、映画はその総集編もどきのキャラコメンタリー。プリパラでそういうのは慣れてるつもりだと思ったが、それでも手抜き具合が結構ひどい。

行ったの舞台挨拶だったけど、監督のコメントは言い訳っぽくて、それを日笠がたしなめるような場面があり、それがなんとなく気まずく感じた。

コードギアス 復活のルルーシュ

40点。コードギアスの良さって、話の引きだと思うんだよ。毎週気になるところで終わりになって、次の週までやきもきする、あの引きが上手いんだよ。

その点、そもそも映画では1作で完結しなきゃならないから、話の引きも何もないわけで、コードギアス向きの媒体でないと思ったわ。

敵側の謎のギアスの正体とか、気になる要素はあったのだが、映画だと数分後にはそれが分かってしまうわけで。これがテレビだと次週まで待てとなったのになぁ、おしいなぁと思いながら観てた。

話は、まぁ、ファン向けだな。ルルーシュさえ復活すればOKみたいな人が観に行く感じ。テレビシリーズの終わり方の方が個人的には好きだった。

ポケットモンスター みんなの物語

75点。ポケモン映画はしばらく離れてて、前作のキミにきめたからまたテレビで観出したけど、まぁ、こんなもんかって感想だった。しかし、みんなの物語は本当に面白い。

ポケモンの映画って大体パターンが決まってて、伝説のポケモンが暴れるのを皆で鎮めるか、伝説のポケモンと協力して悪者に立ち向かうかのどっちかなんだよね。その時点で結構飽き飽きしてたんだが、今作はポケモンとは直接関係ない災害に立ち向かうという設定だったのが新鮮。

それとタイトルどおり、サトシ目線に偏らず、群像劇という形をとってたのも良かった。そのうえで、ほとんどの登場人物に同程度の出番があり、悩みとそれを克服する場面がちゃんと描かれてて、これを1時間半に納めているのはすごいことだと思う。

特にカガチの抱える悩みは大人にならないとよくわからないものだろうし、その点で大人の鑑賞にも耐えうる内容だった。

それとリサとラルゴが深夜アニメのヒロインに負けないほど可愛いと思われます。ロリにガーターベルトと腋チラ衣装。スタッフにそちら側の人間がいるとしか思えん。けしからんな。