ARIA The NATURAL 第3話「その 流星郡の夜に…」 ★×7

3話の感想というより、2話も含めた総括。OPの仕様の変更に関しては私的には良い表現かと。OPの歌というのは言ってしまえば「これから観るアニメの世界に合った気持ちにシフトする」ためのものですから、本来その気持ちのまま本編にすっと入るのが最良。その点、CMを挟まずにアバン→OP→サブタイトルを一連の流れにした構成はよく視聴者の立場になって考えられている。※追記:そういえば以前からOPと本編はCM挟んでいませんでしたね(汗
そして本編。一話の感想のとき述べたように、ARIAっていう話はノスタルジックなんですよね。例えば2話の宝探し。何かを探して路地裏とか、普段行かないようなところに友達といった経験ってありません?何かっていうのは、何でもいいんですよ。私は友達と公園を探しに行ったな。子どもの頃って他愛もないもので夢中になれるものですし、こういう事から人は一人じゃ生きていけないって事を学んでいくんじゃないでしょうか。
大抵の人間にある、理由不明確な「人間関係を最上級とする信仰」。何かにつけて人との係わり合いは物とか一人の楽しみとかに勝るという考えの根本はやはり、幼少時の友人関係から本来的に培ったものじゃないのかなぁと。この回の話も、でっかい思いっきり開けちゃった藍華と、年寄り臭い趣味のアリスと、まったりな灯里の個性がそろって初めて宝に辿り着けた訳ですし、その様を見ながらそんなことをぼんやり思いました。
3話でノスタルジックだったのは屋根に登る場面。あれはあれですよ。子供心に「約束事」を破る軽い罪悪感の心地よさ。あの瞬間だけは自分の存在がすごく大きく感じられる。行動力ある藍華がこのときはより尊大に見えるのはそのせいかな、と。
2話3話をとおして、どちらもノスタルジックの先には「綺麗なもの」が待っている訳で。つまりこの作品が表現したいのは、そういうことですよ。
ちなみにARIAの感想が恥ずかしいのはデフォや。わいの一週間に一度の人生のオアシスみたいなもんなんや。童心に帰ってると思って見逃してくれw