アニマル横町 第83話「どき☆どきアニ横の裏側の巻」第84話「どき☆どき イッサの初恋!? の巻」 ★×7

ぽじ氏も言っているが、今週のアニ横スゴイぞ。一体どこまでシュールなんだ、このアニメは。
まず、どっちも全然オチが落ちてねーよ。特にAパート。なんのフォローにもなってねえ。あれを見たお子様が「アニ横は作りモノのハリボテショウ」と脳に刷り込まれ、今後もそんな気持ちを抱えたままアニ横を見続けているのかと思うと、非常に胸が痛む。Bパートも、散々恋の話やら自分の精神論の話やらをしておいて、今更の如く「あ、さっきまでのは全部忘れてくれよな(笑)」と言ってるくらい、誤魔化せてねえ。これなんて大先生?
それにしてもAパートは強烈な作品内作品批判だった。
「テレビ番組なんだから、作り物に決まってるじゃないか」
「僕達はテレビの前の皆に夢を売るのが商売なんだからさ」
それを言うか?それはアニメーション作品であるアニ横の存在を否定しているのか?もしくはテレビと言う娯楽文化に対する批判なのか?
その上、このAパートも「アニ横は作り物であるというストーリーを基にして、それを台本どおりに演じたものを放送したもの」という二重のロジックのオチ。子供は絶対に混乱するだろうな。それでいながら動物が直立歩行して喋るというファンタジーだけは否定していないと言う矛盾。考えれば考えるほど泥沼にはまる罠。
Bパートはイッサの独白調に何故かトレンディドラマのような雰囲気が漂う。ぬいぐるみが白熊だった件や、イッサの立ち直りの件、本来ならギャグで茶化すところを全く茶化すつもりのない脚本が異常。
これはもはや「アニ横」じゃねえ。観終わった後、なんとも言えない気持ちになった。