ゼロの使い魔 第13話「虚無のルイズ」 ★×5

なんか惜しむ気持ちがあるわけでもなく、普通に終わってしまいましたね。
最終回の展開も非常に形式だっていたといいましょうか、そりゃあ才人が皆置いて帰る訳ないし、あの展開ならルイズも覚醒するだろうし。あのまま守られるだけの存在のルイズじゃ終わらんでしょ。戦争と言っても、命を賭けているというシビアさがあるわけでもなく、思いの外地味で間の抜けた感じがぬぐえなくも無かった。
つまるところ、西洋ファンタジー小説の、魔法戦争っぽい雰囲気の再現が目的であって、それを萌えなキャラでやったらどうなるかというのが今作なのでしょうか?才人の行動も類型的な漫画やアニメに存在している騎士のそれですし。
ただ、典型的姫と騎士の構図なだけに、才人はカッコよかった。あれだけ無根拠に主人公の道理を唱えるくせに、それが結局ルイズひとりのためだけってところに、一人の男としてのカッコよさを見たといえばいいのだろうか。世界も一人の女の子もないがしろにしない、けどどっちも守りたいことにもっともらしい理由なんて無い。そういう潔さが、現代的な「女の子か、世界か」の選択肢に満ちた作品群の中ではかえって目立った。私的には啓太に並ぶほどの今期のイイ男です。