がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第7話「なつのおしまい(ばいばい)」 ★×7

今日はまた違った話をしてみようと思う。最近の話の流れを見ていて思ったのだが、この作品の主人公っていうのは実はみかんだと思うんですよね。
何でかといえば、物語の主人公というのは、変化を与えられる主体だと思うんですよ。そのキャラクターの内面的なものが変化、成長することで、その作品世界も同時に変わる存在が主人公でしょう。まなびは言ってしまえば、最初から変化する必要のない存在と言いましょうか、むしろ周りに変化を与える存在なので、主人公ではないかなぁ、と。
こんなこと言うとまたドラえもんのプロを召喚しちゃいそうだけど、まなびはドラえもんなんですよ。そしてののび太はみかんなんですよ。まぁ、そういうたとえですけど。まなびっていうドラえもんがものごとをいい方向に持っていくから、みかんっていうのび太がより良い方向へ成長できる。こういう構図が成り立ってるんじゃないでしょうか?そういう意味では、ドラえもんという作品の主人公はドラえもんでなく、のび太だと思ってるんですけどね。そのキャラクターの内面世界と、物語を形作る外面世界が、最も密接に結びついてる存在=視聴者の視点ゆえに、その理屈が成り立つって言うのが持論なんですけどね。
まなびストレートドラえもん=まなびは絶対的ではないと思いますけど(前回のむつきとみかんの話然り)、のび太=みかん=主人公は成り立ちえると思うんですよね。言ってしまえば、あの5人の中で、最もとりえがなく、最も「何故学校に通っているのか?」が問われる存在な訳ですし。
で、それが端的に表れたのが今回の話だよなぁ、と。みかんはいつもみんなのことを羨ましいなと思いつつ、そこに少なからず一線を引いてると思うんだよね。その一線を真の意味で飛び越える瞬間が、何のとりえもないと思っている圧倒的大多数の視聴者の代弁者として、みかんが救われるんじゃないでしょうか?
それにしても、学校のプールで花火っていう場面が素晴らしすぎる。俺もあんな青春を本当に送りたかった。毎回最後らへんにある夜の学校の場面になると泣きそうになるんだよね。お前らが青春独り占めだ!