吉永さん家のガーゴイル 第3話「盗まれた少女」 ★×7

楽しいことを何一つ知らない少女っていう設定自体はままあるのですが、私が気になったのは「楽しくて泣く」っていう表現。普通は悲しくって泣くものですよね。あるいは怖くて泣く、びっくりして泣く、安心して泣く、嬉しくって泣く。でも、人って「楽しくて泣く」もんなんですかね?私が理解できるのは「嬉し泣き」までです。
あるいはこう考えましょう。楽しいことをしたせいで、今までの自分の惨めさを思い知らされて泣いたとか。これだったら「辛くて泣く」ことですね。でも見れば分かるとおりすすり泣きとかじゃないですよね。多分、噛み締めた泣き方でなく、瞬間感じ取った感情によるもの。やっぱり「楽しくて泣く」っていうことはあるんですかね?いや、文学部だからこういう些細なところが気になってしまう訳で。アニメで私の理解の範疇を超えた表現が出るのも珍しい。単にこの作品が人間の感情の枠組みを無視してるだけかも知れないですけど。どうして楽しくて泣くのか、私を納得させる描写が今後あったら相当な良作なのは間違いなんですけどね。