いぬかみっ! 第7話「混浴でサクサクっ!」 ★×7

そうです。昨日の感想で述べた、作品の独自性と、一つの「なんとなくいい話」として上手くまとまった安定感との両立というのはちょうどこんな感じのバランスです。絶妙。
というか啓太はようこに一体何の不満があるというのですか?みんなそう思ってるよな?「んあぁっ!なんでもっとようこを可愛がってやらないんだよっ!!」と悶々としているのは私だけじゃないはずだ。さっぱり、さっくり、しっぽり、すればいいじゃないか!!
その報復にしたって着替えを隠すなんて小学生の嫌がらせじゃあるまいし、やり過ぎだろ。これは辛い。あんまりだ。可哀想だ。そんな仕打ちを目の当たりにしながら、啓太の気持ちを思うとさらに悶々とするわけですよ。と言いつつも傍から見てる分には十分笑えるけどな(笑)男の裸かっぽう着、超斬新。
とまぁこんな風に悶々としつつ、いぬかみっ的ラブコメの術中にはまっている訳ですよ。これだけ振り切れてくれていれば、こういう楽しみ方が正解なんだって素直に思える。
こんな不条理で強攻に押し進めながらも、「さっぱり、さっくり、しっぽり」の名の下に、二人の想い合う気持ちの部分をコメディの延長にさりげなく挿入してくるバランス感はラブコメとしては上出来。てっきり啓太が「アレとって!」を手にした時に、愛の力が勝つんじゃないのかと一寸思ってしまったのは内緒だ。
なにはともあれ、最後のオチの部分で啓太とようこのラブラブが見れて、私の「悶々としたもの」も消化され、めでたしめでたし。「終わりよければ全てよし」と言いますが、二人のラブの部分をためて、焦らして、最後の最後で「愛情!」って感じでぎゅっと締めくくられると、それだけで見た甲斐があった気がする訳ですよ。ラブコメはこうでなくては。