貧乏姉妹物語 第一話「浴衣と花火とりんご飴の日」 (評価保留)

これは間違いなく御大アニメ史殿堂入りです。
多分、私の今まで見てきたアニメの中で、これほど30分が長いと感じたアニメは、本当にこれだけかもしれない。
ここから先は相当酷いことを言うので、嫌な人は絶対に読まないで下さい。
















ただ一言、言わせてもらえるなら
「耐えられん」
一言で言えば、この歳でアンパンマンを夜中に一人っきりで見ていたようなもんです。本当に限界です。
基本的に、御大はアニメの悪口はもっともな根拠がない限りは言わないことと肝に銘じているのですが、これは本当に無理です。見れば分かります。夜中に突然奇声を上げて親父に心配されたくらいだから、本当に限界です。
アンパンマン的道徳が充満した世界で繰り広げられる、あからさま過ぎる泣きを強要する場面の連続。1分に一回ペースで繰り広げられる、偽善者同士の馴れ合い。あんな聖人君子みたいな姉妹がこの世に存在してる訳無いし、いたとして、こんな両手いっぱいの優しさを押し付けられたら絶対に三日ともたないと思う。押し付けがましい幸せがこんなに重いなんて初めて知りました。
このアニメが好きだと思った人がいたらゴメンネ?でも、僕の歳になったらこれはもう無理。この馴れ合いのフルコースに感動できるほど僕は純粋じゃない。


いちおフォロー。原作の漫画は基本的に2〜6ページのショートストーリーが基本。どんなに長くても一話に10ページちょいの長さしか無い訳ですよ。そして一回のエピソードに必ずオチの部分に「姉妹ラブラブ優しさオーラ全開本日一番の泣かせどころ」が挿入される訳ですよ。
そこで、原作ではショートストーリーの形式を取っているから、ただ一言「いい話だね。」と気持ちよく終われるのですよ。
でもアニメの場合、そのショートストーリーを幾つも繋ぎ合わせて、アニメオリジナルの部分を書き足して、30分のアニメに作り直している。だから本来一話に一回でいいはずのオチが、何故か一話に何度と無く繰り返されるという、どうみても脳内お花畑で繰りひろげられる電波パラノイアな世界が壊れたスピーカーみたいに何度も何度も繰り返されると言う不気味な現象が起きてしまったわけですよ。
はっきり言って、「アニメ化」という行為そのものに無理があったとしか言いようがない。どう考えてもアニメ化に向かない漫画だったとしかいいようがないです、僕からは。あぁ、はい…。