T野に唆される日

T野氏が「なのはなんか砂沙美ちゃんの足元にも及ばないぜ!」と言っていたので、急にプリティサミーの雰囲気を味わいたくなった。ちょっと探してみたら第一話が無料で落ちてました。便利な時代になったものですね。
結論から言って、「なのはなんか砂沙美ちゃんの足元にも及ばないぜ!」と思いました。なのはってどっちかって言うとガラスの向こう側の女の子っていうか、頑張っているのは認めるんだけど、精神的に自立しすぎている上にあまりにも聖人君子みたいな心根なので、すごく触れ難い印象を与える女の子だと思うわけですよ。その点、砂沙美は庶民派と言いましょうか、昔の漫画にありふれていた俗っぽい価値観とか、三枚目な立ち回りも全然余裕でこなしてしまう様とかは、かなり僕らに親しみの感情を与えると思うわけですよ。故に「なのはなんか砂沙美ちゃんの足元にも及ばないぜ!」。
天地無用ネタは当然入っていたんですけど、エルハザードネタはなんかこみ上げてくるものがあった。昔のアニメはかなりやりたい放題だったな、と懐古。今のアニメが割と淡々とストーリーを見せる演劇だとしたら、昔のアニメは視聴者からどう見られるかを意識した、語りかけの漫談に近いものがあるからな。なんかT野氏の懐古主義も理解できたよ。
それとT野氏になかば無理矢理買わされた「となりのメガネ君。」をようやく読んだんだけど、あれは御大的にもかなり高評価です。あからさまなまでにヒロインと男の子がラブラブなのは「目隠しの国」を想起させられた。ああいうデレデレな漫画は御大の好物です。
こういう漫画を薦める人は当然心が優しい人に違いないと思えば、そうでもないので世の中不思議なものです。とりあえず優しい漫画が好きだからといって、その人が優しいかと言えば、必ずしもそうだとは言えないということがよく分かりました。
これからはT野氏のオススメにも耳を貸そうと思います。