N・H・Kにようこそ! 第3話「美少女にようこそ!」 ★×8

かなり不愉快になることを言うかもしれません。けど、正直に「アレ」を見てしまうと「僕はエロゲーの一切をやっていなくて良かった」と心底思ってしまう。
きっとエロゲーを初めてやり始めたときってあれくらい楽しいんだろうな。想像は出来ますよ。でも、客観的に見たら、まぁ「アレ」ですよ。これは「コイツ面白いな」通り越して、一種の恐怖ですよ。人間エロゲーひとつでここまで堕落できるって言う恐怖。
その点、佐藤は空白の3,4年を過ごしてきたかもしれないが、ひきこもりによって負ったダメージだけで済んでいた分ましかもしれないな、と。エロゲーやって、それが人生の楽しみになるようになったらきっとそれは負の財産が蓄積されていくと言うか。何も無いだけなら、ある意味プラマイゼロだけど、快楽行為を精神安定剤の如く投下していけばそれは確実にマイナスになる。そうするとまっとうな生活から得られるはずのプラスすらなく、むしろどんどんマイナスが重なっていって、いつのまにか「普通」に復帰するのは絶望的な存在になる。そうやってどんどん負の負債ばかりが増えていって、どんどん社会基準から遠ざかり、社会復帰がより絶望的になってく様がNHKの醍醐味と言えばそうなんですけどね。
それにしても漫画であったこのエピソードはぼかすなり、飛ばすなりすると絶対思っていたんですけど、ほぼそれに近いヤバさでやりきってしまったアニメ化に脱帽。正直ビビった。