やっと読めた

×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル
放置の末、ようやく読了。
第一話『アウターホリック』
アニメと同じなので割愛。色んなタイプの「呪い」が日常には存在しているってこと。そういえばコトバは人を縛るって話も以前ありましたね。
第二話『アンダーホリック』
侑子さんは「お前ら全員聖人君子のように生きろ!」と仰っているようですが、無理です。どっかの誰かが「人間は誰しも自分に酔って生きているものだろ」とか言っていたけど、九分九厘正解だと思います。どこかで自分が物語の主人公だと思っていて、自分のおかれた状況を必要以上に脚色してしまうのは、これは仕方ない。
そう、「自分で勝手に思っている分には」仕方ないと思います。でも、その勝手なものを望まない他人に話して聞かせたり、その状況に巻き込んでしまうのがよろしくない。その点で日陰さんはよろしくない。要は極端なんですよね。あぁ、だから「矮小でちっぽけな自分を特別だと思うのは当たり前だけれど、自分を主人公だと思うことだけは、いただけないわ。」なんですね、侑子さん。そういえば「人間は誰しも自分に酔って生きているものだろ」と言っていた知り合いも、口を開けば「自分」の話しかしていなかったっけ。
第三話『アフターホリック』
もうぜんぜんホリックじゃNEEEEEEEE!!!
そもそも全編とおして四月一日と侑子さんしか事実上主要人物が出てこない時点でなんかホリックっぽくない。しかも全編とおして四月一日と誰かの「禅問答」がひたすら繰り広げられているだけかよっ!いや、一、二話はまぁ、良しとしても、第三話はあれだろ?いつもサークルの部室でやってるお互いの人格やものの考え方のあら探ししてるやつ、いわゆる「人間の話」の拡張版みたいなものだろ?お前ら本当にそんな言葉にしたどおりの立派な生き方してるかってーの、みたいなやつだろ!?その言葉で発したどおりの生き方を本当に実演できたら多分その人は聖人君子になれますよ。
でも、「人間の話」が文章として目の前に提示されたと考えると、これはこれで興味深い。だれかTRPGみたいに今までのサークルでの「人間の話」を記録しておいて、リプレイ小説みたいに文章におこしてくれませんか?多分結構面白い読み物になると思うんですよ。