遙かなる時空の中で 舞一夜

という訳で、今回はこんな映画。乙女ゲー原作アニメの実体を知るにはいい機会なのではないでしょうか。
すみません。上映中の１０分間くらい記憶が残ってないです。昨晩は本当に寝ていなかったのですよ。だから説明的な場面で間を見つけてはちょこちょこ瞑想していた訳ですが、どうやら深い瞑想に入ってしまったようです。なんで怨霊を退治しに行こうという流れになったのかわからねー！
そして感想。ストーリーラインはごく単調で、映画にするには仕掛けが足りなかった印象。
「無力さを噛み締めるあかねの目の前に現れた青年。実は彼の正体は怨霊であり、好意と使命の間で苦悩する。しかし青年の真の幸せを願い、思いを断ち切った彼女は彼を封印したのであった。」
ほら、短く要約できた。ストーリーとしての起伏がない分、キャラクターや舞台や動きで見せ場を作りたいところ。
うーん、どうだろう。僕は乙女じゃないので分からないですが、なるほど京の世界に来て、カッコいい京風美男子に尽くされて生活してみたいという欲望的な部分は上手く叶えていた気がします。何気に背景の緑やお屋敷が雰囲気出てると思うんですよ。リアルかどうかは別にしても、確かに京にいる感じは味わえた。そして八葉たちのあかねの愛し方が、紳士的とも違う古風で素朴な、歌とかに詠まれてそうな男女愛っぽさ（あくまで「ぽさ」ですが）を想起させるものであったとも思います。だから、乙女チックな気分を味わうというレベルでは私的には評価しております。
そう考えれば、単調なストーリーラインも、乙女の夢見る「一夜限りの王子様」のイメージをストレートに特化した作りだったとも解釈できますね。僕が乙女だったなら、あるいは最後の怨霊が成仏する場面は涙できたかもしれませんね。