貧乏姉妹物語 第10話「風邪と約束とお母さんの日」 ★×5

悪意に満ちた感想を書かれることで名の通った貧乏姉妹です。しかしながらそんな作品も今日で最終回。終わると言われてみれば、物寂しいような、そんな感じ。
先週然り、今週もそれなりに楽しめましたよ。思うに、それ以前の話にはあまりきょうとあすの関係性から生じる問題についてあえて言及するのを避けていた節があったのですよ。だから、姉妹が言うこと為すことが正しいのは前提として、という作者からの、姉妹への無条件の甘やかしが過剰に感じられたりもした。つまり作り手が過保護だったんですよね。
その過保護な状況から、二人の抱える未熟さ、問題点をあるレベルにおいてまでは表面化した点は評価に値します。特に先週の、お互いが思い合いすぎる故にむしろ無理やすれ違いが起こるというのはよく二人の関係性の問題に着目し、原作より一歩進んだ解釈を出来ていたと思います。今回も、きょうの無力感という欠点を話の中心にすえた点で、原作の一つ上を向いています。
あとはー、きょうは幾らなんでも泣きすぎなんじゃないのかな。でも自分以外のために一生懸命になって泣ける人は現実・アニメに関わらず好きですよ。
今回は最終回ということで、良心的な気持ちで感想を書いてみました。