デジモンセイバーズ 第24話 「明かされる過去 非情! ギズモン:AT」 ★×5

つまり、今回の話のテーマは人間というのは異質な存在は受け入れられないってことですね。これは確かアドベンチャー02で散々語りつくされたテーマですが、ニュージェネレーションには目新しいのではないでしょうか。と言いましても、偶然にも同日のボウケンジャーのテーマも同じ、自分とは違う存在は容易には受け入れられない。そうやって遠巻きに存在を拒絶することは結局悲しみしか生まない。そういうことでしょう。少年を対象にしたような作品では案外普遍的なテーマなのかもしれませんね。
デジモンではもっと極端で、異質なものは遠ざけるだけじゃな済まなくて、叩き潰して、消してしまわなければならないとなる。当然ですが、別に戦争のことを言っているんじゃなくて、作品意図としては日常的な差別意識をさして言っているのでしょう。無視にイジメとか。でも、そのために拳で語り合っても解決するわけが無い、というよりそれは数十年前の親父たちの喧嘩両成敗の時の風習なので、そこは現代の社会の変化にあった解決法を提示せねばなりません。その点ケンカは止めろというイクトの態度の方が随分理性的かつ現代的で人間的。あぁ、だからイクトはニュージェネレーション代表なのか。