コードギアス 反逆のルルーシュ 第2話「覚醒 の 白き 騎士」 ★×8

これはすごいぞ!
Aパート。これはルルーシュのギアスが「直接相手の目を見なければならない」という限定条件があるために、射撃の的になっているなどして注目をあびる状況下におかれない限りは不特定多数を直接コントロール出来ない、つまり基本的に一対一の使用が原則となる。逆に言えば的になるような状況などを作れば多数を同時に操ることも可能。群体を操作するためには、ギアスだけでなく、無線や軍隊のトップに対してギアスを使うなどの工夫が必要。
声を聞かせただけで操れるとか、完全無欠の万能スキルだったならば、上記のような戦略性は決して生まれ得なかったでしょう。それゆえに今回のAパートはなるほど「チェス」のように戦略的に戦争をゲームとして征服していく面白さがあった。圧倒的なんだけど、全能じゃない。しかし操った相手になら「何でも」命ぜられるという幅の広さゆえの戦略性。
ギアスの力にはよもやデスノートを彷彿とさせるような知略性が感じられます。これからこの能力をどのように生かして戦っていくか、それを想像しただけでもすごくワクワクしてきますね。
Bパート。ランスロットつえぇ!!ランスロットの挙動が尋常じゃないのは誰の目から見ても歴然。前回のナイトメアフレームの、いかにもメカらしいぎこちない挙動と鉄の塊故に重力の影響を強く受けたような重い挙動が、あたかもランスロットの強さを際立たせるための前振りのようにすら思えるほどです。戦略面で圧勝しているルルーシュ側を覆すほどの偏ったパワーバランスに脱帽。やっぱりステレオタイプの正義の味方はこうでなくては。
結果として、Aパートにおける知略としての楽しさと、Bパートにおけるアクションとしての楽しさと、別の次元のエンターテイメントをそれぞれに与ええたことは大いに賞賛に値すると思います。
それと同時に、人間を手駒として考える理知的な利己主義者のルルーシュと、戦闘中ですら人助けをしてしまう甘さと正義心を持つ情動的な平和主義者のスザク。この対比が異常なまでに効きまくっていたので、二人の対峙がすごくカッコいい!その上お互いが未だ正体に気づいていないすれ違う翼なのが、これからどうなっちゃうのかすごく気になるうぅ!!
いいアニメ見せてもらったよ。