DEATH NOTE 第3話「取引」 ★×6

だからさ、この作品はわざわざ一挙手一挙動をオーバーアクションに演じることにより、刹那的高揚を生んでるんだって。冷静に考えたら囚人がバッタバッタ倒れてく場面なんて馬鹿みたいなんだけどさ、なんかその瞬間は「おお、すげえー」とか思っちゃうだろ?だからもしLが「もしかしたらぁ、高校生?だと思うんだよねぇ…」なんて言いかたしたら熱が冷めちゃうだろ、T野。
しかしながら、アニメ版デスノで感じる高揚は明らかに漫画で読んだときのものと質が違うなぁ。多分アニメを観ても、漫画で感じられるよさっていうのは初見の人には伝わらない気もする。漫画では、デスノートの使用方法だとかLの持っている情報だとか、そういった文章化できる情報でとにかくページをいっぱいに埋めている。だから、読後感が相当引きずるというか、しばらくの間デスノートのことで頭の情報が占領される感じなんですよ。それがどうもアニメでは大仰な身振り演技にばかり力を入れすぎてるばかり、情報がスマートになりすぎてる感が否めない。アニメなんだから情報を削るのは無難な判断と言えるんですが、そう思うとやっぱりデスノートの本来の楽しさを表現するにはアニメは不向きだったと言わざるを得ないかなぁ。
ただ、刹那的高揚だけなら十分に足るんじゃないでしょうか。情報量で圧倒されるあの感じは無いですが。