コードギアス 反逆のルルーシュ 第8話 「黒 の 騎士団」 ★×7

随所の細かいツッコミはさておき、構造的面白さはあったと思います。最初、目指すは正義の味方だと言い放っておき(ギャグに聴こえますが)、なに言ってんだコイツ?と思わせておいて、最後まで今回の事件に関与した理由を明かさず、終始何やってんだコイツ?と思わせておく。その行動の意味不明さが、ラスト人質を解放し、強いものは私を恐れろ、弱いものは私を求めよ、と演説を始めて、ようやく信条面と動機面のクエスチョンが解けるという構造。要は焦らし焦らしですね。
そこで複雑なイデオロギーをかざす選択肢もあったのでしょうけど、ルルーシュの正義の分かりやすさがオチを腑に落ちるものにしたかと。要約すれば「強気をくじき、弱きを助ける」ですもんね。随分古典的な正義ですが、そういう感情的で分かりやすい部分がルルーシュの共感できるヒーロー像を保つ点では重要でしょう。なによりエンターテイメントとしてこれくらいの方が理解しやすい。