げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

思えば、大学入学前の三月に初めてげんしけんを読んで以来「大学のオタクってこんなものなのかなあ」と思い描き、きっと斑目クラスのオタクがわんさかいるのがオタサークルに違いないと信じ、サークルに入ったんですね。結局、僕が一番アニメを見ていたわけですが。今じゃ語るオタクもめっきり減りましたね。
某氏も、げんしけんのせいでオタクのイメージが歪んだ、これのせいで適当にぬるく楽しんでるのがオタクになったと言うように、げんしけんのおかげで(?)ステレオタイプなオタク像がより顕著になっちゃったかなぁ、と。ああ、「リアルげんしけんですよぉ!」とか言って新入生を釣っていたあの新勧、あれ失敗だったな。
そんなげんしけんも最終巻。でももはやオタク生態漫画じゃねえよな。オタクの皮を被った青春群像劇だよなぁ。みんなラブラブだよ!多分オタクの生々しい一翼を担っている朽木が作品から除外されるように、オタクじゃなくて、オタクっぽいパンピーがいい感じの青春送ってる漫画な。単に会話の記号がオタクの暗号を使ってるだけで。最初の頃のオタサーの高揚感はどこ吹く風。就職後の物悲しさもあるかなぁ、と思ったんだけど、あんまり感じられなかったなぁ。げんしけんの輝いていた時代は荻上が入ってきて終わったよ。
ああ、限定版のドラマCD聞かないとな。