くじびきアンバランス 12くじ目「ゆめをかなえてみよう。9点」 ★×3

う〜ん、こう言っちゃなんですけど、くじアンをマジメにストーリーを追って見ていた人ってどれくらいいるんでしょうかね?次回予告でもげんしけんの面々が「時乃の幸運設定どこ行ったんだよ」とか「これは時乃と会長の二択っていう恋愛モノだろ?」とか言ってましたよね。そんな感じで、僕らがこの作品を「アニメを模したアニメもどき」として、製作者の意図を勘ぐったり、ベタなのを批判したり、茶化して見る事を、製作者側もある程度は想定して作っていたと、僕は考えているんですよ。
つまり極論を言えば、このアニメはストーリーを楽しむためのアニメじゃない。最近ネギま!?でもあるような「視聴者を煽って、ネタにしてもらおう」アニメでしょう、おそらく。げんしけん内アニメのアニメ化ということもそうですし、次回予告もそうですし、このアニメを見るのって、ある意味げんしけんをある程度知っているのが前提で、そのげんしけんから派生した作品というネタ性がこの作品の最大の武器な訳でしょ?そのネタが視聴者を煽る手段であり、その後も「これはないだろw」という展開(くじびき、世界をも牛耳る生徒会、超能力、宇宙人、忍者 etc...)も視聴者を煽る原動力となり、最後に次回予告でダメ押しで視聴者を煽る。
要は、このアニメは指を差しながら笑うためのアニメなんだと思いますよ。決してマジメに見るためのものじゃない。そこが前回あたりになって、急にマジメになりだすわけだから、正直意味分からないです。もちろん、グリグリのように最終話ひとつ前になって急にストーリーを回収しだす萌えアニメのパロディとも取れなくはないです。とりあえず副会長と会長戦わせて「最終回はとりあえずバトる」という伝統を間接的にあざ笑っているとも考えられます。会長がいきなりデレさせて「デレキター!!!」とか煽ってるとも解釈できます。そういう勘ぐりを入れたとしても、ストーリーの脈絡の無さ、それでもなんかマジメに心情を語ろうとしている雰囲気。それらを総合して、ネタ撒きをネタとして収拾出来なくなっている点で、この作品のあるべき姿を失っている、と僕は思いました。
これはちょっとくじアンに対しては酷な意見でしょうか?