みなみけ 第3話 ★×8

このアニメ、すごいスキだ
もとい、全くスキのない作品だ。
たとえば、「カレールーをもっと入れろよ」「薄めるしかないよ」をまるで準備していたように、そっくりそのまま二度繰り返す無機質感。
たとえば、「好きなんじゃねえのー?」「馬鹿言うなぁ♪」のあまりに自然な流れ。
つまり、こいつら事前にどういう会話をするか一言一句取り決めておいて、そのとおりに喋ってんじゃねーの?と思わせる、その透けて見える「作為性」がたまらなく面白い。アニメなんだから台本があるのは当然と言えば当然なんですが、それに日常系作品の皮を被せて、その上で作為性をこれでもかと見せ付ける流れが秀逸。


内容面について。番長は普通に高レベルのいい人だろ。いきなり好きな子の家の招待されて、家族と対面して、あそこまで相手に好感もたれる中学生もそうそういなかろう。人間出来てる分、一層憐れ。
それと夏奈の友達がやはり憐れ。あの憐れさがいい。そして、番長にスキを見せない夏奈を見て、何故つっこまずに、黙ってみている。もはやつっこむことすら疲れたのだろうか。虐げられても頑張って友達を続けてくれ。