true tears 第6話 ★×7

明かされる衝撃の事実、そして嵐の予感。まさに修羅場の醍醐味と言ったところ。
この展開は確かに面白い。面白いが、true tearsらしい楽しさとは違うと思うんですよね。
以前から言っているように、true tearsの良さって言うのは心情の「繊細さ」だと思うんですよ。しかしながら、今回の展開はいわば大味な事態の変化による「インパクト」に拠る部分が大きいと思います。
インパクトある展開重視の恋愛もの、いわゆる修羅場のあるアニメで言えば最近だけでも、スクイズマイユアsola、H2O、efと、枚挙にいとまがない訳ですが、true tearsはその系列に続くべきかといえば、そうは思わない。しかし、今回の話はどうも、最近流行の修羅場のアニメに影響されすぎている嫌いがある。
単に上記の作品に続くだけのインパクト重視の作品になれば、true tearsの独自性を放棄する結果にもなりかねないし、この作品の目指す方向はそのようなものではないと、今まで見てきて思っている。だから、味付けとしての修羅場はありだとしても、それを柱にするのでなく、もっとその先にある心情を柱に描いてもらいたい。
けど思うに、今回は状況だけ大雑把に明かして、次回以降心情の部分を補っていく、という形をとることも十分考えられる。その場合、自分のこの言い分は的外れなので、全くの戯言ということですね。