ひまわりっ! 第一話 ★×4

「どこ」にも徹し切れていない、第二弾。「どこ」というのはお涙頂戴モノなのか、スポ根の類のものなのか、ラブコメなのか、萌えアニメなのかということである。
ついで厳しく言うと、心情や論理が脆弱。助けてもらったからご主人様云々はありがち。そのくせ即、お互いの命を助け合うに繋がる正義感やら愛やらが陳腐。そこから発せられるひまわりの論理は完全に「物語内の机上の論」。全く現実的効力を持たない論理なので、聞いていて白々しい。リアリティはいらないが、全く現実の心情の法則を無視しきった言葉は全くと言っていいほど感動しない。
つまりですね、アニメは究極のリアリティなんていらんのですよ。リアリティの存在意義は「アニメの論理にどれだけの説得力を持たせるか」のための装置に過ぎない。けどその最低限のリアリティすらない論理は説得力のかけらも無い。そういうことです。
とまぁ、厳しくは言いましたが、それは大半の萌えアニメが「メッセージを伝える意思を放棄している」のに対し、このアニメは何かを伝えようとする意思がまだ垣間見られたので、あえて叩いているのです。主人公の前向きさ、派手な舞台装置と伸びる要素はあるのでもう少し判断保留。