夢使い 第一話「夢始め、雨の教室」 ★×6

どうみてもフロイトです。ありがとうございました。
冒頭の
晴れの空→傘→教室→雨→傘を捨てる→てるてる坊主
というあまのじゃくの連想ゲームの発想は確かにイントロダクションとしては印象的。その中で紙飛行機だけ連想ゲームの輪から外れてるのは言われてみれば良く出来た伏線。その後も映像面でのインパクトで先行しながら、強引に奇怪な設定をねじり出してく力技はなかなかの妙技。
それは冒頭だけに言えることでなく、各所でカッコよさ気な場面(例えば左眼を覗くとか、右眼でしか泣けないとかその他諸々)を導入して普通に説明したらだれてしまう設定を刷り込ませる工夫が盛り込まれている。絵で釣って脚本を読ませてしまう良い例。
それにしても、同性愛が歪んだ形で現れるという、なかなかアブノーマルな状況を一話から持ってくるなんて、この作品はなかなか意地が悪いのかもしれない。表には出ない潜在願望を暴くだけ暴いて、救済は示さないのがこの作品のスタンスなのだろうか?そういう意味ではなお一層意地が悪い。その意地の悪さを好意的に捉えるかどうかは視聴者次第といったところか。