再考:貧乏姉妹物語 第一話 ★×3

ようやく暇が出来たので、冷静な目でもう一度視聴してみました。頭を冷やしてみてみると、一週間前ほど無理ではありませんでしたが、やっぱり無理でした。
この作品が非常に「恥ずかしいもの」になってしまっている原因は思うに、三点ありますね。
第一点:露骨過ぎる偶然性、お涙頂戴の脚本がそのたびに、物語の進行を妨げている。
屋台の配置図をあそこで落としたり、お母さんが天から降りてきたり、挙げたらきりがないですけど、それらの展開の強引さが逐一目に留まってしまい、話の進行が止まってしまう。それに、これらがどうも押し付けがましい。
第二点:演出が過剰
背景に被せて人物の大写しをしたり、遠方から表情をアップする表現があまりにも恥ずかしい。素人の撮った自主制作映画とかにありそう。わかりやすいのではあすの顔が赤くなる表現。あれは相当恥ずかしい。
第三点:人物の内面を語りすぎる
小説の書き始めの人がやりがちなんですけど、人物の感じたこと、考えたことを全て語ってしまっている。例えば、あすがきょうの優しさに気づく場面は「私のことを思っていてくれたんだ」とまで言う必要はない。そこは本来視聴者に読ませるべき行間。それを全て語ってしまうのがこの作品の持ち味と言えばそれまでですけど、十ある心情のうち十全てを語ってしまうのは物語でなく、すでに日記かなにか。
上記の理由から、総じてあたかも誰かがこっそり書きとめていた私小説を読んでしまったときのような恥ずかしさがこの作品には充満している訳ですよ。
よっしゃ、ここまで相手の正体が分かれば、むしろ望むところや!だんだん明日の放送が楽しみになってきたぞ!たっ、楽しいな、おい!