ゼーガペイン 第14話「滅びの記憶」 ★×7

カミナギが生きてた。
また半分くらいこのアニメを見る理由が出来た。ちょっと嬉しい。


それはそうと、私がこのアニメから聞きたいと思っていた「決定的な台詞」がついに聞けました!!
「俺が抱えた痛みも、思いも、全てが戦うために用意された単なる障害、予定調和ってことなんだろ!?」
今まで、ずっとこの作品を規定していて、キョウがずっと抱えていたもやもやしていたものの正体がこれです。私自身も、この言葉がキョウ自身の口からいつ出てくるのかと、待ちわびていました。
この物語を、私の過去語ってきたような思春期における成長物語のプロセスだと置き換えるなら、これは「社会に出ていくための『大人』になることへの明確な『NO!!』」なんですよ。子供のときに感じた気持ち、楽しかった経験、辛かった出来事、そこにあるものへの反抗や、目の前にあるものへの情愛、そして何かを乗り越えられたことの喜び。これら全てが「大人になって社会に出て行く」こと、その一点のために用意された障害に過ぎない。そんなことのために、今までの日々が社会によって仕組まれていたことへの力いっぱいの拒絶。
「戦士として生きることは、自分達の意思で生きられることでもある。」
これも戦士を「大人」と置き換えれば、従来的な青年の中で繰り返されてきた成長することへ不安と、その先にある褒賞に揺れ動く葛藤の言葉に置き換えられる訳です。そうすると戦わなきゃいけない理由は、「大人にならなきゃいけない理由」へと変換される。
つまり、キョウの為そうとしていることは「大人になる理由」探しなんですよ。そして「大人になる」ためには「愛する人のため戦った」とか、「もっともらしい」理由が必要になる。多分そんな大義名分で多くの人は「戦士」になっちゃうんでしょうね。でもキョウはそんないかにもな「キレイゴト」で自分を誤魔化さず、本当に「戦士」にならなくちゃいけない理由を探し始める。
「君がどうするかが知りたい」
本当にこの物語が動き出したって感じですね!キョウがどんな答えを導き出すか、私としても期待大です。