ツバサ・クロニクル 第14話「黒き鋼」 ★×7

黒鋼の母親はきっと病で床に伏して逝くものだと、そう考えていた訳ですよ。でも結果としてはそうならないで、正体不明の何かによって命を奪われる。病気で死ぬ、そう決められた人間の身、言い換えれば内部的な必然に因ってのみ死に至らしめられるはずの身体が、ほとんど本人に理由の無い外部的な暴力で死に至らしめられる。この構図に途方も無い理不尽さを感じてしまう。
今回の話に関しては、内容だけなら割りとありがちではありましたが、この一点だけがどうしてもわだかまりが残る。基本子供向けのファンタジーの形を呈していながら、たまにこのアニメは人生の命題に迫るような問題提起をしてくるから驚かされる。