桜蘭高校ホスト部 第十七話「鏡夜の不本意な休日」 ★×7

このアニメはA+B=Cのような、いかにもそうなることが決まりきっている人間関係の図式めいたやり取りをしてるときは大して面白くないわけですよ。ハニー困る→モリかばう、環かまってほしい→ハルヒ冷たくあしらう、のようなのは、お決まりパターンに当てはめると言うギャグであって、それ以上でない。正直なところ私的にはもうこの手のやり取りは見飽きたかなぁ、と。
でも、前回の光の話と言い、今回の鏡夜先輩の話と言い、あえて定式に疑問符を投げかけて「本当はそんなに分かりやすい人間関係じゃないだろ」と自白している点が好感触。やっぱり定式なやり取りは、その定式の枠組みでは測りきれない人間模様が垣間見えたときにこそ真に輝くと思うんですよ。言ってしまえば、漫才のように決まった立ち位置の人間関係はそのためのお膳立てに過ぎないと。登場人物の意外性から物語を見せるような話の作りをメインに据えて、一ヶ月に一回くらい立ち位置をネタにしたコメディの回をするくらいがちょうどいいのでは、と私は思う。