ひぐらしのなく頃に 第20話「目明し編 其の伍 冷たい手」 ★×6

あぁ、なんか無理…。いや、無理なんだってば。こいつら全員頭狂ってるよ
もう解答編がどうだとか、そんなことはすでにどうでもよくて、単純に見るに堪えない。その「見るに堪えない」という言葉を、褒め言葉と取るべきか、言葉通りに受け取るべきか、自分でもすでに判断しかねるレベル。
例えば詩音と梨花の対峙した場面は笑えばいいんですか?それとも恐がればいいんですか?って感じです。気違い同士の切り付け合いだと思えばゾッとするものもあろうし、質の悪い女子プロかなんかの他流試合だと思ってみればかなり笑えるものもある。要はあまりに状況が常識離れしていて、逐一画面から投げかけられる「この場面どうよ?」という問いかけに、どうリアクションしていいものか、非常に、困る。しかしそこに前提として生理的拒否感が伴っている事実がある。
私はホラー映画を好き好んで観るタイプでもない。だからといって、嫌悪感を抱いて拒絶するほどでもない。深層で言ったら猟奇的なものを見たい願望もあるやもしれないけど、それを露骨に呈するような趣味は持ち合わせていない。どちらかといえばその手のものは生理的拒否感を感じるクチだ。そんな人間にスプラッタを前面に押し出した映像を見せて「面白いだろ?」と問われても、口ごもるしかない。だからひぐらしから投げかけられる上記の無理難題な問いかけに一番簡単に答える方法が「無理だろ」な訳ですよ。それこそ「なにやってんのこいつら。ま、俺には関係ないし」という態度で示す訳です。