桜蘭高校ホスト部 最終話「これが俺たちの桜蘭祭」 ★×7

ハルヒが単独馬車の手綱を引いた場面、ちょうどEDが挿入歌として流れてから、環がハルヒを抱きかかえ水に飛び込むまでの場面。この間に感じる刹那的高揚に全てを賭けた最終回と言っていいんじゃないでしょうか。
まぁ、関係の無い話なのですが、私はテレビの配置や部屋の構造上、自宅では横になってアニメを見ることが多いのですよ。ただ、「こりゃすごいな!!」「こっ、これはおもしれえ!!!」と高ぶると、思わず横になった体勢から飛び起きて座りなおす性質があるんですよ。飛び起きるというのは、私にとって「エンターテイメント」への最大のリスペクトの行為といいましょうか。
そして今回のハルヒの例の場面はそれに十分見合うだけのエンターテイメントを提供しました。あれは鳥肌も立つわ!この瞬間に意味を見出そうとするのは邪推と言えばいいのだろうか、ただハルヒの勇ましさと、映画の一場面のようにカッコよすぎる環がハルヒを抱きかかえるその姿に酔いしれればいいのだと思います。
そして、刹那的高揚の後にこう思うわけですよ。これは今まで不思議の国やヅカ部で語られていたようで、明確な形になりきらなかった、ハルヒの全肯定であると。色々と難しい家族関係や政略要素があるようですが、これだけ分かれば十分でしょう。