ときめきメモリアル Only Love 第2話「ときめきの運命」 ★×7

皆さんには隠していましたが、実はこのアニメ結構好きかもしれん。くだらないんです。実にくだらないです。それは間違いないんですけど、失笑が過ぎる展開も度を越えると本物の笑いに変わる。そんな感じの魅力がこの作品にはあるような気がします。
このアニメのなにがすごいって、全く体裁を取り繕うとしないところだと思います。相当くだらない作品内ルールをカッコつけで誤魔化そうとする気が微塵もない。はっきり言って、この作品の中の生徒・先生一同全て馬鹿です。道徳性と常識の欠片もありません。言わば、好きしょの世界において「男が男を愛し、アイドルのように接する」ことを至極当然の常識として扱われているくらい、今回のときメモの世界は狂っています。
では、どのように狂っているのかといえば、こいつらは面白ければなにやってもいいと思っています。小百合伝説?what?生徒会イベント?馬鹿も休み休み言え。体育会四天王?もう訳わからん。なんでこんなくだらない馬鹿騒ぎに全校生徒が集合してるんだ!?それにな、下駄箱に偽ラブレターは私も小学生のとき一度やられたけどな、これは一歩間違ったらイジメだった。まぁそれはこの際どうでもいい。
一つ一つのギャグというか、雰囲気というか、それらのセンスは決して笑えたものではない。しかし、このアニメは微ハイテンションなノリを絶やさず、間髪入れないで常にコメディを入れ続けようとする意志が感じられる。そして常時、くだらないコメディを聞き続けると、ふと気づいた瞬間ぷっつりと蓄積した失笑ゲージが開放されて、結構マジで笑っている自分に気づいた。今回は野球対決のデッドボール判定が何故か友情物語になって、生徒が歓声を送った瞬間に、あまりの馬鹿さに、ついに笑ってしまった。
すごい良作ではないが、一週間のうち、人生の30分くらい無駄にして失笑を買おうじゃないかという暇人にはオススメなアニメです。