くじびきアンバランス 第1話「みんな、がっこうでおどろく。7点」 ★×6

オタクたちに指差されるような「ザ・」アニメーションが作りたかった意志は強く伝わってきた。
オタクがアニメを褒めるとすれば「作画がすげぇ」「あの動きはよく作りこんであるよ」「あの設定は突拍子だよな、ネタアニメ確定だよ」「そこでダブル幼なじみ設定とは、萌えだよ、萌え」「ほらあのヒロインの声優がさぁ」「あの次回予告は、油断してたよ」「このアニメの元ネタになってるのがさぁ」とか、こんなところでしょうか。いかにも現代オタクが好きそうな「ネタ」を大量投下しておけば必ず食い付くという、絶対的確信か何かに基づいて作られたような、そんな感じ。
ただ、これらのトラップにひとつでも食いついたら負けかな、そんな気持ちにさせられるのもまたオタク。別にはしゃごうと思えば、はしゃげんこともあらへんけど、ここは超然としていたほうが違いの分かるオタクかな。とかそんな風にオタクについて考えてる時点でこのアニメの術中にはまっているようにすら思える。結局は見た時点で負けで、来週も観ちゃう時点でもっと負けなんだろうな。