N・H・Kにようこそ! 第19話「青い鳥にようこそ!」 ★×7

うおっ、本格ひきこもり矯正アニメになっとる。漫画原作では投げっぱなし、ギャグにして茶化してオシマイだった箇所をここまで徹底して真剣に向き合ってこようとは。原作では委員長は普通に佐藤・岬から金騙し取って、次会った時が「また買わない?」が挨拶だったもんなぁ。それに比べたら、これはもはや原作とは完全に別物の作品です。
しかしながら、どちらのスタンスが好みかといわれれば、私はアニメのスタンスの方が好みです。別にアニメが実際的な解決を示しえてる訳ではないのですが、ひきこもりってなんなのか理解して、励まそうとする意志が感じられる分、オタクを見てケラケラ笑う高みの見物人のものから、オタク側のものに、NHKにようこそっていう作品がちゃんと返ってきているって感じます。
飢え死にそうになって、駆け込んだ店で働き始めて引きこもりが治るなんて都合のいい話は無いですが、上に書いたようにひきこもりのような生活を送っているオタク視聴者を励ますには希望を示す必要がある訳で、その点においてあのラストは必要なのです。こう言っちゃなんですが、小説原作の終わりは希望とはほど遠いだけで「ひきこもりなんて実際こんなもんだろ」と引き離す節すらあったので、あるいはアニメではそれとは違った回答が得られるのではなかろうかと、にわかに期待してます。