オタク的青春

つぶらら (1) (アクションコミックス)

つぶらら (1) (アクションコミックス)

あー、なんだろこの漫画から滲み出てくる恥ずかしさは。一言で言えば、自分がこっそりやってたオタク趣味を、ふとしたきっかけでクラスメイトに「実はオレ、アニメ好きなんだよね…。」と告白してしまった後のような、そんな気恥ずかしさだ。
多分隠れオタの期間があった人なら誰しも経験があるであろう郷愁に誘われるリリカルファンタジア、か?そりゃあ中学の卒業文集で「好きなもの」に某アニメを書いてる奴がいたとき、よっぽどわいもカミグンアウトしてやろうかと思ったことを回想するくらい、若気の至りを思い出すわな。そう言われればあの頃は好きなアニメ見るために部活6時に終わってダッシュで帰って、三十分かかる距離を十五分で駆けて行った、そんな青春もあったな。
隠れオタの心理はもとより、布教活動してた頃のキラキラしたオタク時代の恥ずかしさまで思い出させてくれるから、不思議なもんだ。一言で言えば、自分が漫画を貸させ回ったり、トークしてるうちに、クラス中にいつのまにかその漫画を認知させたような、そんなキラキラだな。サークルにもいるやろ。そういえばわいも昔……いや、これは止めとこう。
ただ、そんなキラキラうずうずしてるオタクの気持ちを漫画にしようとしたら、男オタク→女オタク、異性のアイドルのファン→同性のアイドルのファン、くらいにしないと見ていらんないと言うのもまた事実な訳で。ああ、はい。
これは下手したらげんしけんを上回るオタクの青春ストーリーかもしれへんなぁ。あーやっぱり山名沢湖すごいわー。