がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第4話「プロモでゴーの巻」 ★×7

天上から語りかけ、トラウマを消し去るまなび@堀江由衣の姿は、さながら本田透の再来といったところか。
まさか、まなびで結構マジな話をやるとは思っていなかったが、これはこれでありかなと。
ただ、芽生が仕込んでおいたカメラから覗き見て、まなびの本心を知るっていうのはいただけない。本来、人間の本音など覗けないし、そういう疑心暗鬼の中で、その人の人となりを信じられるようになって初めて、本心の存在を信じるようになるものだろ?
つまり、実際はこうやってその人が自分のいないところで語られる本心を聞く機会は訪れないもの。その壁は関係の蓄積で乗り越えていくもの。まぁ、30分枠に収めなければいけないから仕方ないのかもしれないけど、それだったら多少臭くなっても、まなびが芽生に直接言うか、芽生がまなびを信じられるようになるっていうプロセスで示すのが妥当かなぁ、と。監視って形で本心を覗き見るのはちょっとばかり姑息。
でも芽生はいい奴だよ。彼女は本当に人間が好きなんでしょう。
まなびの存在は、人の独善的な部分が、むしろ人を引っ張っていくっていうことを物語っている点で、内容的なリアリティを確保していたと思うんですよね。人の心は実際のところ他人には読めない以上、独善的な引率力にたまたま心引かれた人が、そこから感動を得るものでしょう?その点で今までのまなびの行動は理解できた。けど、今回のまなびの、特にカメラ越しの言葉はまるで心を読めるような模範解答に過ぎるという点で、製作者の作為性を露呈した感があり、感動はしたんだけど、とても引っかかるものがある。
今までの話の中ではあくまで自然体がスタンスだったので、今回の作為を感じさせるまなびの言葉を素直に受け取る下地がまだ十分じゃなかったかなと。作為は減点対象ではないが、自然体に作為が混じるとやはり異物感があるのは否めない。完全に独立した話としてみれば、上出来だけど、まなびストレート全体で見たら腑に落ちない。