最終回を終えて、天元突破グレンラガンについて思うこと

最初に言っておきますが、僕はグレンラガンについては否定的なんで、不快に思うなら見ないほうがいいですよ。



正直なところ、グレンラガンのノリが個人的についていけなかった。まぁ、エヴァ以降のロボアニメに喧嘩売りたかったっぽい雰囲気は分かるんだけどさ。
何が駄目って、「登場人物が馬鹿すぎる」。この一言に尽きる。なんか宇宙に出たあたりから「気合があれば動く」だの「要は気合だろ」だの、連呼しすぎなんとちゃうん?
おそらく「気合」の背景には螺旋エネルギーに関する膨大な設定があるんだろうと思わせるような言動を繰り返しつつ、その説明が入ろうとすると全部が途中で「要は気合だろ」の言葉で遮られた。
別にメカニックオタとか設定オタとかの類ではないが「おいおい、だからって何も解説を端折る必要はねえだろお?」と素で思った。せめてゼーガペインみたいに一通り説明してからキョウちゃんのように「何言ってんだか全然わかんない」って言ってくれ。登場人物に訳わかんなくても、視聴者には理解出来るかもしれないだろ?10次元宇宙とか言われてコレを思い浮かべてワクワクした俺が馬鹿みたいじゃないか!超ひも理論オワタ。


ついでに言うと、こいつらの馬鹿っぽい発想力と、その発想をアニメ全体で肯定しようとする空気感が無理。
なんつーか、思いっきり力めば螺旋エネルギーって沸いてくるん?だったら便所で大きいほうを踏ん張ってるときが、最も螺旋エネルギーが高いんじゃないでしょうか。
色々ある全人類的な悩みも「一生懸命やれば覆せる」と、特に論拠もなく連呼してるだけで、特に何の解決にもなってないけど、それで解決してしまったのが、もうなんとも。このときの自分の悲しみ感は筆舌に尽くしがたい。
それとロシウとかアンチスパイラルに説教たれるシモンという構図。なんかガオガイガーの凱あたりが、全力でエヴァのシンジ君あたりを説教しているように見える。頭空っぽな奴>悩んでる奴 という無言のヒエラルキーが見るに堪えなかった。ドラえもんにたとえると、ジャイアンが全力で出来杉君をフルボッコにしてる感じ。こんなDQNワールドは俺には耐えられん。
確かにアニメーションの動きとしては凄いと思うし、その点に関しては今期最も褒められてもいいんじゃないのかなって思う。けど、アニメーションとしての凄さに対する感動よりも、上記の理由で精神的にイライラする割合の方が遥かに多かった。


最後に断っておきますが、これは明らかに「アニメに期待するものの違い」なんで、この意見は普遍妥当では決してありません。ただ、こんな風に考える人もいるんだね、くらいに受けとめてもらえれば。自分はエヴァ放送当時に発生した考察オタあたりに位置づけられる人間だと思うんで(別にリアルタイム世代ではないが)、その辺りの人間からすれば「無理」ってだけです。
でも昔の夕方にやってたロボアニメ系統に属するような、こういうアニメは減ったので、確かに需要はあるかと思います。その点で必要な存在かとは思います。