もっけ 第24話 ★×7

ついに最終回。
死について、前向きに向き合っていこうってことかな。あえて、死を死として捉えない死生観は、もっけだからこそ許されるって言うか、なんかずるいですよね。
でも、「在り方が変わっただけ」という死の解釈のずるさの中に、爺ちゃんのついた嘘を感じられるんですよね。仮に、死後の世界があるものだと仮定しても、そこにいってしまったらもう二度とは会えないし、見守ることも出来ない事実を知った上で、爺ちゃんはそれとは逆のことを言ったようにも思う。だから、瑞生は爺ちゃんが泣いてるんだと思ったんでしょう。
爺ちゃんが嘘をついたのは瑞生のためでもあり、自分のためでもあるので無いかなと、EDを観ながらふと思い至る。人間は何歳になったとしても、死に慣れる訳が無い。爺ちゃんは自分に嘘を言い聞かせて、死を堪えている。そう思ったらほろりと来てしまいました。
つまるところ、瑞生の言う「会いたいときに会えなきゃ嫌だ」というのが真実だと思う。
総じて、毎回考えさせられる内容だったし、今期の中では一番「ためになった」アニメです。やっぱり明確なメッセージ性を持って、語りかけてくるタイプの作品が自分とは相性がいいなぁと、改めて感じました。